食品医薬品局(FDA)は先日、陶酔作用はなく重要な医療効果を持つカンナビジオール(CBD)を医薬品以外に使用することを否定する公式の見解をあらためて表明しました。FDA の考えるところでは、CBD は安全な物質ではなく、合法的な栄養食品でもありません——したがって私たちは、CBD を含む食品や飲み物を買ったり売ったり摂取したりしてはいけないというのです。でも、管理規制態勢のない CBD入り経口摂取製品は、ガソリンスタンドや地元のスーパーで買えますし、店に足を運べない人もマウスクリック一つで購入が可能です。
「CBD は有害である可能性がある」と FDA は述べ、「CBD の安全性についてのデータはわずかしかなく、存在するデータは、いかなる理由で CBD を摂取する場合でも、事前に検討すべき深刻な危険性があることを指し示している」と指摘します。
こと CBD になると危険予防の名目で要らない口を出す FDA の態度は、有害な化学物質に対する管理の甘さと鋭い対照を見せています。たとえばヒ素は食品として FDA に承認されていますが、これはほんの氷山の一角です。FDA が食品添加物として承認したおよそ 10,000 種類の化学物質のうち、約 3,000 種類は、FDA によって安全性が検証されたことが一度もありません。その中には、発がん性物質であることがわかっているものも複数あります。
これらの化合物の多くは、1958年の食品添加物規制法改定より以前に食品に広く使用されていたことを理由に、人知れず「ルールの適用から除外」されたものです。そもそもこの規制法改定は、加工食品に使われる化学添加物が増加していることに対する人々の懸念を鎮めるのが目的でした。
大きな法の抜け穴
表向きの目的が「安全性を証明するために適切な試験が行われていない添加物を食品に使用することを禁止する」ことであった食品添加物規制法改定ですが、そこには大きな法の抜け穴がありました——1958年以前に FDAによって「一般に安全と認められる(GRAS)」とみなされた物質は、改定後の新法の適用から除外されたのです。
現在も食品の安全性を特定するために FDA が用いている「GRAS 認定」は任意の手続きであり、製造業者が独自に食品添加物の健康に対する危険性を評価し、その添加物が安全か危険かを決めることができます。製造業者は GRAS 認定制度のもと、ある物質の安全性を検証するための「専門家委員会」を作り、安全性に関する「科学的な合意を形成する」ことができるのです。
専門家委員会が安全と決めれば、製造業者は単にその添加物が GRAS と認定された旨を FDA に報告しますが、それも任意です。GRAS 認定を FDA に報告するかどうかは製造業者次第なのです。言い換えれば、ある成分の安全性を確認する責任は FDA ではなく各製造業者に移り、この不可思議な取り決めのおかげで、FDA の局員にとっては、多くの労力を要する検査を行う手間が省けたわけです。
アメリカの食品に含まれる、FDAに承認された有害な食品添加物の例
ブドウ糖果糖液糖(HFCS)
2012年 2月、『Nature』誌に掲載された「砂糖に関する有害な真実(The toxic truth about sugar)」と題した論文は、砂糖には栄養価がなく、同時に「代謝性疾患や肝臓への有害な影響」を引き起こす有害な要因であることを含め、甘みを加えるために食品に使われる添加物が健康に与える害についてのいくつかの大きな懸念事項を論じたものでした。また、砂糖は乱用される可能性が高いこと、認知力の低下に関係していること、がんと関係がある可能性も指摘されていました。
「もしも各国の機関が本当に公衆衛生に懸念を抱くなら、人々を、また社会全体を危険に晒すフルクトース(果糖)——またフルクトースの主な供給源であるブドウ糖果糖液糖(HFCS)と白糖——の使用を制限することを検討しなければならない」と『Nature』誌の論文の著者らは述べています。
ブドウ糖果糖液糖(HFCS)とは、コーンスターチから作られる甘味料です。FDA は HFCS を GRAS として認定していますが、HFCS への暴露が安全であるかどうかは、いくつかの理由で大いに議論の分かれるところです。たとえば炭酸飲料のように HFCS を添加された製品は通常、「予想以上に多量の」フルクトースを含んでいます。(ただしこうした飲料に含まれるフルクトースの量はしばしば表示されません。)グルコース(ブドウ糖)はインスリンの作用によって人体が容易に吸収できますが、フルクトースはインスリン抵抗性の原因となります。つまり、HFCS はトリグリセリド産生を増加させ、高血圧、糖尿病や心臓血管疾患、体脂肪の異常な増加、非アルコール性脂肪肝疾患その他、肥満やメタボリック症候群に関連するさまざまな疾患を引き起こすのです。
肥満はまた、いくつかの種類のがんが発症する危険を高めます。その一例として、コーネル大学をはじめとするいくつかの研究機関からなる研究チームは、HFCS の摂取がマウスにおいて腸がん細胞の増殖を助長することを発見しています。
プリンストン大学の心理学部教授で、食欲、体重、砂糖への依存症に関する神経科学が専門のバート・ホーベル(Bart Hoebel)は、「体重の増加と肥満に関して言えば HFCS は他の甘味料と違いがないと言う人もいるが、我々の研究の結果は、少なくとも我々が試験した環境においては、それが間違いであることを示している」と言っています。
元 FDA の研究員だったレネー・デュフォール(Renee Dufault)は、2005年、検査した HFCS の検体の半数近くに水銀が含まれていることを発見しました。デュフォールはこの結果を上司に報告しましたが、上司からは何の反応もなく、FDA は何の対応もしませんでした。
FDA はまた、HFCS の多くが、遺伝子組み換えのトウモロコシその他の作物のためにモンサント社が開発し「ラウンドアップ」として積極的に販売したグリホサートに汚染されていることについても静観しています。国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer)はグリホサートを「ヒトに対しておそらく発がん性がある」物質と分類しています。2018年 10月、FDA は、この有毒性の高い殺虫剤が、子どもが朝食に食べるシリアルを含む、家庭で一般的に食される食べ物の多くに残留していることを詳細に記した報告書を公表しています。
FDA は、グリホサートに汚染された食品は食べても安全であるとする一方で、CBD は人間が摂取するにはあまりにも危険すぎる(ただし難治性てんかんの子どもに与えられる場合を除く)と言っているわけです。
HFCS についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- High fructose corn syrup and diabetes prevalence: A global perspective
- High-fructose corn syrup-55 consumption alters hepatic lipid metabolism and promotes triglyceride accumulation
- Energy and Fructose from Beverages Sweetened with Sugar or High-Fructose Corn Syrup Pose a Health Risk for Some People
硝酸塩と亜硝酸塩
加工された肉、チーズ、魚の保存料あるいは発色剤として広く使われている硝酸塩と亜硝酸塩は、食品添加物規制法改定の際に「GRAS」として法の適用から除外された食品添加物の一つですが、複数の研究が、この二つの化合物の健康に対する有害性について深刻な疑問を投げかけています。
2006年、国際がん研究機関が発行した報告書には、硝酸塩と亜硝酸塩が「ヒトに対しておそらく発がん性がある」物質として分類されています。また『American Journal of Clinical Nutrition』誌に 2009年に掲載された論文には、「食品に含まれる硝酸塩と亜硝酸塩は、消化管がん、幼児においてはメトヘモグロビン血症発症の危険性の増大に関与している」と書かれています。
さらに 2015年には、硝酸塩と亜硝酸塩に関する論文 49本を対象にしたメタ分析が、「亜硝酸塩を大量に摂取するとがん発症の危険性が高まる」ことを明らかにしています。硝酸塩を多く含む加工肉製品を摂取した人の子孫において、小児脳腫瘍発症のリスクが高まることを示した研究もあります。硝酸塩と亜硝酸塩は、「ナチュラル」または「オーガニック」と表記された製品に、「セロリパウダー」といった名称で、別の原料と偽って使われていることもあります。
「CBD の有害性については、まだ答えのわからない問いやデータの欠落部分が多い」と FDA は言います。けれども、CBD を食品に使うことをはっきりと禁ずる一方で、硝酸塩と亜硝酸塩の有毒作用について明確に書かれた、査読を通った学術論文は多数あるにもかかわらず、FDA はこの二つを未だに頑なに GRAS として扱っているのです。
硝酸塩と亜硝酸塩の毒性についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- Risk of colorectal and other gastro‐intestinal cancers after exposure to nitrate, nitrite and N‐nitroso compounds: a follow‐up study
- Processed meat intake, CYP2A6 activity and risk of colorectal adenoma
- Red and processed meat consumption and risk of pancreatic cancer: meta-analysis of prospective studies
人工着色料
「人工着色料」という名前に隠れて有害添加物とわかりにくい一群の化合物があります。人工着色料は、キャンディ、炭酸飲料からピクルスまで、ほとんどの加工食品に含まれています。
2007年に『ランセット』誌に掲載された論文は、人工着色料が子どもたちに与える影響を検証しています。それによれば、人工着色料や保存料を摂取すると、子どもの多動性が高まることがあります。こうした研究結果を受け、欧州食品基準庁(European Food Standards Agency)は食品製造会社に対し、製品に人工着色料を使わないよう要請しています。
『International Journal of Occupational and Environmental Health』誌に 2012年に掲載された、UCLA の研究チームによる論文は、「現在アメリカで認可されている食品用着色料9種はすべて、程度の差はあるが健康への被害が懸念される」と述べ、とりわけ次のような点を指摘しています。
- 赤色3号は実験動物においてがんを発症させるほか、発がん性がある着色料が他にも複数あることを示すエビデンスがある
- 赤色 40号、黄色 5号、黄色 6号の3種類に、ベンジジンその他の発がん物質が含まれていた
- 少なくとも4種類の着色料(青色 1号、赤色 40号、黄色 5号、黄色 6号)が過敏性反応の原因となる
この論文にはまた、これらの着色料は「食品の安全性や栄養価を改善させない」とも書かれています。著者らは、現在使用されている着色料は食品から排除されるべきであると指摘し、規制当局に対して「第三者機関によるより良い毒性検査を義務付け、着色料の承認はより慎重に行い、今後はしっかりと検査された安全な着色料のみを承認すること」を要請しています。
しかし、人工着色料に対する FDA の態度は、科学的エビデンスを無視し、公衆衛生の重要性を軽んじたままです。
人工着色料の有害作用についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- Synthetic Food Colors and Neurobehavioral Hazards: The View from Environmental Health Research
- Synthetic food coloring and behavior: a dose response effect in a double-blind, placebo-controlled, repeated-measures study.
- The effects of a double blind, placebo controlled, artificial food colourings and benzoate preservative challenge on hyperactivity in a general population sample of preschool children
人工調味料
「人工調味料」というのは、700 種類に及ぶさまざまな合成化学物質をまとめた名称で、その多くは食べると有害です。ところが FDA の「連邦規則集(CFR)」タイトル 21 によれば、加工食品製造企業は、広く使われているこうした化学化合物を製品ラベルに表記することすら義務付けられていません。「2種類以上の調味料が含まれている場合」、その製品のラベルには単に「当製品に含まれる調味料はすべて食品医薬品局の規定により使用が認められている」と書かれてさえいればいいのです。
多くの食品に使われているこうした人工調味料の中には、FDA の食品添加物リストに掲載されていないものすらあります。FDA はこの事実を公表せず、それを、特定の事業者団体におもねって正当化しています。たとえば、「調味料に関して GRAS 認定を独自に判断するための専門家委員会を設立した」米国食品香料製造者協会(Flavor Extract Manufacturers Association、FEMA)などです。
ところが FEMA は、人々の健康を守ることが目的の第三者研究機関ではなく、FDA によって選ばれた、業者に味方する「専門家」からなる事業者団体です。こうしたいわゆる専門家の多くは、実は製造企業の社員であり、金銭的な利害対立を抱えている可能性があります。でも、FDA がこのような金銭的利害の対立を避けることを義務付ける規定は存在しません。さらに、FDA による食品添加物の査定には平均2年かかりますが、「中には何十年もかかるものもある」ということも特筆に値するでしょう。
いくつかの環境保護団体が、FDA を相手取った裁判により、動物実験でがんとの関連が示された7種類の人工食品添加物を FDA の認定食品添加物リストから除外させることに成功しています。FEMA はこの裁定が「動物実験を人間に当てはめることの危険性と妥当性を考慮せず、動物実験の結果の限定的解釈にとどまっている」として抗議しています。
また FDA は、「動物実験では発がん性が示された」ことを認識しながらも、これらの食品添加物は安全であると主張しました。FDA の頭の中では、こうした人工調味料に関して、「それらが意図された通りの量で使用された場合にヒト発がん物質であること」を裏付けるデータが不十分なのです。
人工調味料または添加物の意図された使用量とは正確にどれくらいなのか?
こうした物質が、一般的な食品のラベルに表記されておらず、FDAの食品添加物リストにさえ掲載されていないのに、いったい消費者はどうやってこれに関連する情報を見つけることができるのでしょうか?
また FDA はなぜ、パートナーである企業にとっての優先事項に沿わない動物実験の結果は大急ぎで否定しながら、CBD については、疑わしい動物実験からわかることに基づいて明白に危険であると主張して譲らないのでしょうか?
人工調味料の有害作用についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- Toxicity of food flavorings to ex-vivo, in vitro and in vivobioassays
- Synergistic Interactions between Commonly Used Food Additives in a Developmental Neurotoxicity Test
- The Butter Flavorant, Diacetyl, Forms a Covalent Adduct with 2-Deoxyguanosine, Uncoils DNA, and Leads to Cell Death
人工甘味料
アスパルテームをはじめ、FDAに承認された人工甘味料がたっぷり入った「ダイエット」飲料が健康的だというのは大間違いです。多くの加工食品に使われているアスパルテームは特に、がんとの関連がわかっています。オーストリアの研究チームによる 2013年の研究では、アスパルテームを摂ると、男性において、非ホジキンリンパ腫と多発性骨髄腫を発症する危険性が高まることがわかりました。
続いて『Nutritional Neuroscience』誌に掲載された論文は、アスパルテームを「神経行動学的な意味での健康に有害な作用をもたらす化学的ストレス要因」としています。この他にも複数の論文が、何にでも含まれるこの人工甘味料と、めまいがするほどのさまざまな副作用を関連付けています。そうした副作用には、「発作、頭痛、気分障害、知的能力の低下」が含まれます。
『American Journal of Clinical Nutrition』誌に 2012 年に掲載された論文は、「ダイエットドリンクを飲むと、2型糖尿病、心臓血管疾患、あるいはメタボリック症候群に罹患するリスクが高まる」ことを明らかにしています。
皮肉なことに、体重の増加も、人工甘味料で甘みをつけたダイエットドリンクの有害な副作用の一つです。
人工甘味料の有害作用についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- A review of the genotoxic and carcinogenic effects of aspartame: is it safe or not?
- The Potential Toxicity of Artificial Sweeteners
- Determination of the effects of some artificial sweeteners on human peripheral lymphocytes using the comet assay
安息香酸ナトリウム
安息香酸ナトリウムは、調味料として、保存料として、また着色料としても広く使われています。最もよく使われているのは炭酸飲料で、子どもが活動過剰を起こすリスクが高まるとされています。
研究によれば安息香酸ナトリウムは、ビタミンCと一緒に摂取すると、がんの発病と関連付けられている化合物、ベンゼンに変化することがあります。FDA のウェブサイトにさえ、「ベンゼンは人間のがんの原因となる発がん物質」であると書かれています。
2006年と 2007年に FDA が、安息香酸ナトリウムとビタミンCが含まれる飲料のサンプルを検査した結果、政府の安全基準を上回る量のベンゼンが含まれていたのは「少数」でした。
ところが、『Journal of Agricultural Food Cheistry』誌に掲載された、5年間かけて行われた調査では、一般的な食品や飲料に、環境保護庁が定める最大汚染物濃度の 20倍を超えるベンゼンが含まれていたのです。
CBD については食品添加物としての使用を全面的に禁じようとしているにもかかわらず、FDA は、安息香酸ナトリウムについてはそうせず、基準不適合の加工食品業者に製品の調合を変更させてから「安全」な製品として再び市場に流通させました。
発がんの可能性があるベンゼンが未だに FDA の「安全な」食品リストに残っている一方で、抗腫瘍作用と抗増殖作用があることがわかっている CBD はなぜそのリストにないのか、その理由を説明できる人はいますか?
安息香酸ナトリウムの有害作用についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- Benzene as a Chemical Hazard in Processed Foods
- Effect of Sodium Benzoate Preservative on Micronucleus Induction, Chromosome Break, and Ala40Thr Superoxide Dismutase Gene Mutation in Lymphocytes
- Sodium Benzoate–Rich Beverage Consumption is Associated With Increased Reporting of ADHD Symptoms in College Students: A Pilot Investigation
臭素化植物油(BVO)
臭素化植物油(BVO)は、ゲートレード、マウンテンデュー、ドクター・ペッパー、フレスカ(コカ・コーラ社の製品)など、スポーツドリンクや柑橘系のフレーバーの炭酸飲料によく使われている乳化剤であり懸濁剤です。
BVO の主成分である臭素(ブロミン)は有毒な化学物質です。疾病管理予防センターは、臭素を含む化合物は「吐き気や嘔吐などの消化管症状を引き起こしやすい」ということを認めています。臭素の有毒性はまた、「皮膚病、記憶喪失、神経障害」の原因となることもあります。
BVO は 1930年代から食品添加物として使われてきました。1958年に食品添加物規制法が改定されると、BVO は GRAS 認定食品リストに加えられました。
1970年になると、米国食品香料製造者協会(FEMA)が BVO の GRAS 認定の見直しを行います。「その際 FEMA は、BVO が GRAS であるという主張を裏付けるデータが不足していると結論づけた」——食品業界向けの学術誌『Food Quality & Safety』の記事にはそう書かれています。
これに対し FDA は、1970年、一時的に BVO の GRAS 認定を取り消し、FEMA に、動物を使って BVO をより詳細に研究することを要請しました。このデータに基づき、FDA は、飲料に含まれる 15 PPM 以下の濃度の BVO は安全であるという暫定的な判断を下しました。ところが、暫定的なものであるはずだった FDA の決定が見直されることはなく、BVO は現在も食品添加物として認定されたままです。
ちなみに BVO を含む製品は、ヨーロッパ全土と日本では禁じられています。
BVOの有害作用についてより詳細に知りたい方には下記の論文があります:
- Brominated Battle: Soda Chemical Has Cloudy Health History
- Brominated vegetable oil: additive linked to negative health effects
- Brominated vegetable oil in soft drinks – An underrated source of human organobromine intake
FDAの怠慢
FDA による食品添加物承認のプロセスは根本的に間違っています。FDA の GRAS 認定制度は関連業者に優しく、本来は人々の健康を護るためのものであったこの制度を、食品添加物製造企業が大々的に乱用するのを許しています。
非営利団体ピュー・チャリタブル・トラストによる 2013年の報告書には、「ある食品添加物が GRAS であるかどうかを決めるにあたっては、金銭的利害の対立がそこかしこに見られた」とあります。さらにこの報告書には、「GRAS 認定プロセスにおいて第三者機関による検証が行われないことは、このプロセスが誠実なものであるかどうかについて、またこの制度が食品の安全性を確保できるかどうかについての懸念を生じさせる。製造業者が決定を FDA に通知しない場合は特にそれが顕著である」とも書かれています。
FDA は、そうした懸念への対応を怠っています。連邦政府の監督機関は、FDA が 1970年代に始めた GRAS 認定物質の検証を完遂していません。予算不足で頓挫しているのです。FDA はまた、承認された数千にのぼる化合物について、新たな知見が有害な副作用の可能性を示しても、その安全性の見直しをしようとはしません。ある化学添加物が一度 FDA に承認されてしまえば、再査定の制度がないため、製造業者が毒物学見地からの情報を付加する動機がありませんし、FDA には追加の検査を義務付ける権限もないのです。
CBD を食品に加えるのを禁止するということについては、FDA が安全性に対する懸念を装っても、その言葉に信憑性はありません。
ジャネール・ラサール(Janelle Lassalle)は、大麻関連のコンテンツ・クリエーターであり、CBD の啓発活動に情熱を注いでいる。ジャネールの記事は、Forbes、Rolling Stone、Leafly を含むさまざまな媒体に掲載されている。
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