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エンドカンナビノイド・システムは依存症において根源的な役割を担っていますが、そのからくりはちょっとわかりにくいものです。CBD、THCV、リモナバン、THCなど、さまざまな種類のカンナビノイドに依存を抑制する働きがあるように見えますが、リモナバンはCB1受容体を阻害することでその効果を発揮しますし、THCはCB1受容体を活性化させ、またCBDの主な作用機序はそれらとは異なっています。(このパラドックスは、パーキンソン病肥満といった疾患に見られるものと似ています。)

オーストラリアの研究者らが発表したレビュー論文は、依存症のさまざまな側面を解明すると同時に、CBDが常習行為を抑える神経学的メカニズムの一端を明らかにしています。CBDは、セロトニンの分泌を直接的に、エンドカンナビノイド・システムと内因性オピオイド系を間接的に調節します。このことが、薬物のユーザーが薬物使用の経験をどのように思い出すかということに大きな影響を与え、薬物への渇望を弱め、また慢性中毒が実際に神経に与える影響を抑制するのです。THCがコカインの使用を止めるのに役立つ、という報告がユーザーからは寄せられていますが、動物モデルではカンナビノイドはあまり効果的ではありません。ただし、動物モデルによる結果はいずれも信憑性はありません。というのも、依存症の重篤度とそれがもたらす結果には、周囲の人間関係が非常に大きく関係しているからです。筆者らは、大麻依存症の治療にCBDを使うことについても論じていますが、これらの研究は数十年続いた大麻禁止法の遺物であり、薬物依存を断ち切ろうとしているユーザーはめったに対象となっていないのです。(いくつかの研究が、大麻依存症の治療にCBD、大麻抽出物、240mgのTHCアイソレートを使う可能性を検討しています。)

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