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1970年代半ば、オランダ政府は、アムステルダムその他の都市で、外国人がハシシ、乾燥大麻、「スペース・ケーキ」(THCを含む食品)を購入し、リラックスした店内で逮捕される心配なしに摂取できるコーヒーショップに対する寛容政策を取り入れました。厳密に言えばオランダでは、嗜好大麻は当時も今も非合法ですが、当局は、大麻を販売するコーヒーショップの増加を、効果的なハームリダクション戦術として容認しました。ハードドラッグを注射するより大麻を吸う方が安全だというわけです。

でも、『Smoke Signals』を執筆中だった私が 2010年の夏にアムステルダムを訪れたとき、大麻を求める観光客を世界中から磁石のように惹きつけていたこの街の輝きは失われつつありました。その少し前に右派の連立政権がオランダ議会で多数を獲得し、タバコの喫煙禁止を含むおせっかいな規制が、街中のコーヒーショップに課せられていたのです。

ヨーロッパでは一般的な、タバコと大麻を一緒にジョイントにする、というやり方が好きな人たちはがっかりしました。つまりこれは、多くのヨーロッパの大麻愛好家たちにとって、有名なオランダのコーヒーショップの魅力が半減し、売り上げが落ちる、ということでした。

「政府はコーヒーショップで大麻を吸うことも禁止すると思う?」——アムステルダムの風俗街の近くで大麻カフェを営む陽気なマイケル・ヴィーリングに私は尋ねました。

「大麻の喫煙を禁じることなんかできないよ」と彼は答えました。「もう非合法なんだから」

Δ8THCの登場

それから 10年以上経った今、ヘンプ由来の CBD から化学的に合成された、THC の異性体である Δ8-テトラヒドロカンナビノールを販売して儲けている人たちが、この新手のカンナビノイドブームに終止符を打とうという連邦政府の企みを懸念しているのを見ると、このときの会話が思い出されます。

Δ8THC 入りのグミ、ティンクチャー、プリロール、ベープカートリッジなどは広く普及しており、特に、医療用あるいは嗜好用の大麻草の全草利用が未だ合法化されていない州で人気です。Δ8THC は、大麻の「ハイ」を引き起こすことで有名な、医療効果のある化合物 Δ9THC と比較すると、ややマイルドな陶酔作用があります。

ちょっと待って! アメリカ連邦政府にΔ8-THC を禁止することなんてできません。

何故かって?

何故なら連邦政府には、すでに非合法なものを禁止することなどできないからです。

麻薬取締局(DEA)にできるのはただ、2020年 8月に発布された、農業法の施行に関する暫定最終規定でそうしたように、「合成によって作られたテトラヒドロカンナビノールはすべてスケジュール I の規制物質である」という見解を繰り返すことだけです。

合成という言葉の解釈

ところが Δ8THC の擁護派は、産業用ヘンプ(THC 含有量が 0.3% 以下の大麻草)の栽培を合法化した 2018年の農業法改定には抜け穴があって、そのため Δ8THC は連邦法上合法である、と主張します。でも農業法には具体的な Δ8THC という言葉は一度も登場せず、ヘンプ業界の一部の人はそのことを、彼ら曰く「合法的な」ハイを味わえる Δ8THC 入り製品の製造と販売を許可したという意味である、と緩く解釈し、儲けるために利用しているのです。

大麻草に含まれる天然の Δ8THC はごく微量です。野放図の CBD 市場に溢れているのは合成 Δ8THC で、大麻草から採れるものではなく、ヘンプ原料から抽出・生成された CBD から加工製造されたものです。その製造過程には通常有害な溶剤が使われ、製品の品質と安全性が懸念されます。

大麻を合法化したコロラド州では、コロラド州保健省が 2021年 5月に「産業用ヘンプに含まれる天然のカンナビノイドに化学的に手を加えた、あるいは変換されたものは、『産業用ヘンプ製品』の法的定義に準拠しない」旨の通達を出し、認可されたディスペンサリーでの Δ8THC 入りの製品の販売、栄養補助食品や化粧品での使用を禁じました。バーモント州のヘンプに関する規制もまた明確に、「ヘンプの成分を含む製品に合成カンナビノイドを使用すること」を禁じています。

いくつかの州では、テトラヒドロカンナビノールという言葉を、「Δ9THC と、その天然および合成の異性体すべて」と定義する法令が可決されました。ほとんどの州の立法府では、Δ8THC を含むすべての異性体は THC と見なされ、その合計が乾燥重量で 0.3% を上回った場合はヘンプではない、という見解で一致しています。それでも図々しい Δ8THC の販売者たちは、ヘンプそのものに Δ8THC がほとんど含まれていないにもかかわらず、Δ8THC は連邦法で合法とされているヘンプに「由来」しているのだから合法だ、という曖昧な考えに固執しています。彼らが「連邦法で合法であるヘンプに由来する」というのは、Δ8THC の製造プロセスはまず、ヘンプ原料から抽出・生成され化学的に Δ8THC に変換される前の CBD から始まる、という意味です。

マサチューセッツ州とメーン州にオフィスがある ProVerde Laboratories という検査ラボのクリストファー・フダラは、Δ8THC は「ヘンプ由来」だから合法だ、という考えの誤りを暴いています。製造の起点となる原料が合法だからといって、「最終製品が合法あるいは安全であることにはならない」とフダラは言い、たとえばメタンフェタミンは薬局で買える合法の風邪薬からも作れるけれども、だからといってメタンフェタミンが合法だということにはならない、と指摘します。

安全性についての懸念

Δ8THC の安全性の問題は、ラベル表記が不正確であること、THC 濃度の高さ、有害な溶剤の残留、そして反応性副生成物など、多岐にわたります。Leafreport が最近調査を行った Δ8THC 製品の3分の2は、表示された量の Δ8THC を含まず、半数以上の製品に、法的に許されている量を超える Δ9THC が含まれていました。「全体として我々の調査の結果は、Δ8THC 製品は主に、経験の浅い、目先の利潤を追う企業によって販売されていることを確認するものだった」と Leafreport の報告書は結んでいます。

Δ9THCΔ8THC に加え、調査した製品からは、化学反応の残留物や天然の大麻草には含まれない新しい合成カンナビノイドの他、正体不明の化合物がいくつも検出されました。でもこのような製品は、規制のない Δ8 市場には溢れているのです。こうした不純物が人間の健康にどんな影響を与えるかはほとんどわかっていません。

「密造ジンと同類ですよ」とフダラは警告します。彼のラボでは、一つの Δ8THC 製品から、最大 30種類の正体不明の化合物が検出されています。こうした不審な化合物は、ヘンプ由来 CBDΔ8THC に変換する際の副生成物です。「消費者が実験モルモットにされているんですよ」とフダラは言います。「恐ろしいことだと思いますね」

神経科学者グレッグ・ガードマンもまた、Δ8 製品が政府によって監督されていないことを懸念しています。ガードマンは、Δ8THC の陶酔作用を、単に Δ9THC の作用がマイルドになったもの、と表現するのは誤解を生むと言います。Δ8THC を摂りすぎれば不安感や被害妄想が起きる人もおり、Δ8THC は「用量次第でものすごくハイになることもある」と言うのです。ガードマンは、ヘンプとその派生物を扱う商品取引所、ナッシュビルに本拠を置く NASHCX の代表取締役です。

ヘンプ産業擁護派の間でも、Δ8THC と、それが今後の CBD 市場にどんな影響を与えるかについては大きく意見が割れています。 Δ8THC の陶酔作用が蔓延すれば、生まれたてのヘンプ産業に対する政治的支援を失うかもしれないと懸念する人もいます。U.S. Hemp Authority という団体が、Δ8THC はじめヘンプに「由来する」合成カンナビノイド製品の認定を拒む一方で、Hemp Industries Association(HIAの、屁理屈が得意な弁護士は、DEAΔ8THC は非合法だとはっきり言っていないのだからそれは合法なのだ、と主張します。HIA は、Δ8THCは禁止するのではなくきちんと管理すべきだ、という立ち位置です。

ケンタッキー州のおとり商法

ヘンプが重要な換金作物となったケンタッキー州の政府にとって、Δ8THC 製品の蔓延ぶりは不意打ちをくらったようなものでした。「ヘンプ合法化活動家たちが最初に議員たちにヘンプの合法化の話を持ちかけたとき、彼らは、ヘンプはマリファナと違って陶酔作用がない、と言ってみんなを安心させたんです」——ケンタッキー州農務省の広報官、ショーン・サザードは言います。『ケンタッキー・トゥデイ』紙に寄せた意見書の中で彼はこう述べています。

「そうした言質に基づいて、ケンタッキー州議会および米国議会は、ヘンプを精神変容作用のある大麻草と区別する定義を作り、ヘンプを合法化する法案を可決した。ところが今になって一部の人は、議会はうっかりと、Δ8THCと呼ばれる、陶酔作用のある合成物質を合法化したのだと主張したがっている。だがこれは主流の考え方からは大きく逸脱しており、嗜好大麻を合法化したことで知られるコロラド州でさえ、Δ8THC 製品を禁止している。

Δ8THC は『自然界に存在する』ものだと言う人もいるが、実のところは、現在市場にある製品には、100% 天然の Δ8THC であるものは存在しない。流通する Δ8THC 製品に含まれているのは、ヘンプから抽出された天然の Δ8THC ではなく、研究室で作られた合成 Δ8THC だ。報道によると、Δ8THC は蓄電池に使われる希硫酸とプール用の薬品から作ることが可能で実際に作られており、人々を病気にし、有害な化学物質や金属が検出されている。バージニア州、ミシガン州、ウェストバージニア州の中毒事故管理センターがこうした製品の有害性について警告書を発布したのはそのためである」

ケンタッキー州でヘンプを扱う人たちは、もしも法をないがしろにして連邦法上違法である Δ8THC 製品を販売すれば、事業許可を失う可能性がある、との通達を受けました。ヘンプ由来の化合物から陶酔作用のある物質を合成した場合、刑事罰に問われる可能性がある、という警告を受けたのです。続いて起こったことは予想できることでした。6月 15日、ケンタッキー州警察が、ヘンプ CBD の小売店舗を家宅捜索し、現金と Δ8THC 製品を押収、店員は大麻の不正取引で起訴されました。ケンタッキー州ではこの後も、Δ8THC 製品の販売店をターゲットにした警察による一連の家宅捜索が行われています。

Kentucky Hemp Association(KYHAは、州警察がこれ以上 Δ8THC 製品の販売店のガサ入れをしないよう、禁止命令を求める訴訟を起こしました。KYHA によれば、Δ8THC 製品は、ヘンプ製品の製造について定めた州法のもとでは合法なのです。裁判所が何もしなければ、「ケンタッキー州の経済、ヘンプ栽培者、加工業者、小売店主に、数十億ドルの被害を与える可能性がある」と訴状には書かれています。

ヘンプ農家の命綱?

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Δ8THC 製品の人気は、「THCライト」とでも呼ぶべき選択肢に対する大きな市場の需要があることを示しています。THC 含有量の多さばかりにこだわる、認可された大麻製品製造業者はほとんどこの点を無視してきましたが、これは消費者の嗜好として注目に値します。Δ8THCΔ9THC の効力の3分の2)は、アメリカのヘンプ産業において最も成長率の高い分野と言われています。2018年に農業法が改定されて以降、大儲けへの期待を裏切られたヘンプ栽培農家や CBD 加工業者にとっては、Δ8THC は命綱となっているのです。

CBD はパワフルな化合物です。それは連邦法を変え、アメリカのヘンプ産業を復興させました。CBD の抽出を目的とした合法的なヘンプの栽培は、アメリカの貧しい農民を救う、トウモロコシや大豆と比べて1エーカーあたり数百ドル多く稼げる換金作物として、誇張して喧伝されました。巨大な CBD 市場が彼らを待っているように思われたのです。

CBD は、世界中で健康補助食品として急激にその市場を拡大させたことで、15世紀にオランダで起こった「チューリップ・バブル」を思い起こさせるような、熱狂的な夢を人々に抱かせました。でも チューリップ・バブルと同様に、CBD を巡る顛末は、ある一次産品の市場価値についての非現実で維持不可能な過大評価の後には辛い現実が待っていることをはっきりと思い出させます。巨額の富を築ける可能性に惹かれて新たにヘンプ栽培を始めた農家たちは、安価な CBD 原料を大量に生産し、それが産業規模で CBD アイソレートに加工されました。過剰生産にその他の間違いが加わって、CBD の価格は急落し、それが Δ8THC をはじめとする、ガソリンスタンドやオンラインの CBD ショップで売れ行き好調な合成 THC 類似体(Δ9THC よりも陶酔作用の強い Δ10THCTHC-O など)が登場する素地を作ったのです。

Δ8THC の流行は、製造会社が、供給過剰の CBD を陶酔作用のある THC 類似体に変換して、何か儲かる製品を作ろうとしたことがきっかけでした。CBD ブランドの中には、「ハイになるヘンプ」の流行に素早く便乗するところもありました。何千という使い途のある万能な植物であるヘンプは人々がハイになるために吸うマリファナとは違うものだ、と主張するために CBD には陶酔作用がないという事実が利用されてきたことを考えると、これは皮肉な展開です。

植物不要

ヘンプ栽培農家と CBD ショップに経済的な救いの手を差し伸べるものとしての合成 Δ8THC が熱狂的に支持されるのも今のうちだけかもしれません——豊富な資金を持つ複数のバイオテック企業が、実際にヘンプを栽培するという手間と時間のかかるプロセスが不要の、酵母菌その他の基質から生成したおびただしい量の CBD アイソレートを市場に放出しようとしているからです。工場で CBD を発酵させて作れるなら、天候や、ヘンプが「ホット」になる(合法とされる THC 量を超えてしまう)のを心配する必要もありません。

利潤第一のビジネス的観点から言えば、酵母菌や、特許を取得した目新しい技術を使って CBD を生産する方が、ヘンプ由来の CBD よりも有利であることは明らかです。Δ8THC その他の THC 類似体の原料としての CBD アイソレートを求めているならば、近いうちに、ヘンプ畑でヘンプを育てて CBD を抽出するよりも、工場で生産された CBD アイソレートを買う方が安くなるでしょう。工場で合成される CBD なら、農業法に規定された通り THC 0.3% という閾値を超えないヘンプを収穫するための面倒な手間も不要です。このように馬鹿げた、でも法的に必要な栽培法は、CBD をたっぷり含むヘンプを収穫するために最適とは言えません。

端的に言って、ヘンプ由来の CBD アイソレートは、大量生産された単一成分の合成 CBD には価格で太刀打ちできません。近い将来、グミ、ベープカートリッジ、コーヒー、ペットフード、その他数え切れないほどの商品に含まれる少量の CBD は、ヘンプからではなく工場で生産されるようになるでしょう。Δ8THC やその他の微量植物性カンナビノイドもまた、遺伝子操作された酵母菌から直接作られるようになり、ヘンプ原料やヘンプ由来の CBD を使う必要はなくなるでしょう。こうしたことはいずれも、ヘンプ栽培農家にとって有利なこととは思えません。

バイオテック企業や製薬会社は、こうした「バイオファーミング」によって、希少な植物性カンナビノイドを、そもそも植物に含まれている量よりもはるかに大量に製造できるようになり、近いうちに医療効果のある化合物が臨床試験に必要な規模で生産され、最終的には巨大な消費者市場に供給されるであろうことを期待し、その日を待ち望んでいます。そればかりか、合成されるカンナビノイドは(陶酔作用のある THC とその類似体を除き)、DEA やヨーロッパ政府によって麻薬に分類されておらず、したがって大麻草由来の化合物よりも「規制の観点から観てより安全である可能性が高い」と Business Insider の記事には書かれています。この記事で引用されている投資アナリストによれば、CBD を含む生合成カンナビノイド市場は、2025年の 100億ドル規模から、2040年には 1,150億ドルに急伸することが予想されます。

そんなことはあり得ない、と思う人は、生合成によって作られたバニリン4-hydroxy-3-methoxybenzaldehyde)が世界中のバニラ香料市場の 99% を占め、栽培されたバニラの木を原料とする製品は 1% に満たない、という事実を考えてみてください。天然のバニリンと合成バニリンの違いは、品質ではなくその作り方です——ある化学反応が起きているのが、バニラという植物の中なのか、工場なのかの違いなのです。出来上がった化合物は同じものです。その一方で、マダガスカル島のバニラ農家は絶滅の危機に晒されています。

CBDはバニラの二の舞いか?

CBD 業界は岐路に立っています。化学的に合成されたアイソレート、という怪物と、生合成された単一分子のカンナビノイド、という別の怪物の間に挟まれて、ヘンプ栽培農家を待っているのは不確かな未来です。規制当局に優遇される、バイオファーミングによって生産さる CBD の波は、ヘンプ由来の単一分子カンナビノイドの必要性を低下させ、ヘンプ由来 CBD 製品の市場を破壊するでしょう。ただし、繊維、靱皮、オガラ、それに多目的に使えるヘンプシードオイルなどのためにヘンプを栽培する人にとってはこれは問題ではないばかりか、むしろ朗報かもしれません。そもそも、産業用ヘンプはそのために合法化されたのですが、近年の CBD ブームによってそれが軽視されたのです。

CBD 抽出を目的としてヘンプを栽培する、というのは、大麻草が禁じられていることの所産です。樹脂の少ない産業用ヘンプと樹脂が多く精神作用のある大麻草(いわゆるマリファナ)を区別するのは、こと CBD に関しては常にややこしい問題でした。ミネソタ大学とサンライズ・ジェネティクス(ヘンプの育種会社)が行った研究によれば、高 CBD のヘンプ品種のほとんどは、その遺伝子の 90% を、低樹脂のヘンプではなく高樹脂のマリファナ品種から受け継いでいます。植物の世界では、ある植物がマリファナであるかヘンプであるかを決めるのは、大麻禁止論者である議員たちが勝手に決めたにすぎない THC の許容量ではなく、含まれる樹脂の多さなのです。

近い将来起こるであろうヘンプ業界の再編は、高樹脂の大麻の市場と高 CBD 製品の開発にどんな影響を及ぼすでしょうか? おそらく認可されたディスペンサリーでは、通常の高 THC 製品に加え、「THCライト」的な製品の品揃えが増えるでしょう。そうした製品の中には、Δ8THC も(それをヘンプではなくマリファナとして監督することを決めた州では)含まれることでしょう。

世界の市場が合成 CBD アイソレートに向かい、「THCライト」人気が高まるなか、可能性は低いかもしれませんが、THCCBD の両方と豊かなテルペンの他、全草ならではの、工場では決して再現できない独自の効果を生むさまざまな成分を含んだフルスペクトラム製品を作る「職人的」な大麻製品業者にとっては、新しいニッチな市場機会が生まれる可能性もあります。大麻草が持つ相乗的なアントラージュ効果と、生物工学者が作るアイソレートのカクテルとの違いについて尋ねると、CReDo Science のイーサン・ルッソ博士はこう答えました——「搾ったばかりの新鮮なオレンジジュースと合成ビタミンC入りの粉末ジュースならどちらが良いですか?」


Martin A. Lee は Project CBD のディレクターであり、著書に『Smoke Signals: A Social History of Marijuana – Medical, Recreational and Scientific』がある。


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